- ガラ紡 -


私たちが慣れ親しんでいる現代の糸とは全く様相の異なる糸、"ガラ紡"
現代の製品ではまず見ることのない強いムラ感を持っており、さながら
長い時間をかけ手で紡いだ物のよう。

fracap sadalo
coordianate

正体は150年前に生まれた古い紡績機

ガラ紡は明治初期、臥雲辰致という元僧侶が考案した紡績機の名称です。
円筒形の容器に綿を詰め、垂直に立てた状態で円筒を回転させながら綿を上に引き出すことにより
糸を紡いでいきます。
この駆動を行う際に「ガラガラ」という音を立てることからガラ紡と呼ばれるようになりました。

coordianate

こちらはガラ紡の紡績機の画像。機械の下に長い筒があり、この中に綿が詰まっております。そこから糸が引き出され、 上部のローラーのような部分へと巻き取られていきます。それまでの一人が一本しか紡げなかった糸を同時に量産でき、また西洋紡績機では紡げない短い繊維も糸にすることができたため、ガラ紡は広く普及しました。しかし時代が進み効率の良い紡績機が開発され始めるとガラ紡は徐々に衰退し、今では数えるほどの台数が稼働しているのみとなっております。

fracap sadalo

MITTANではこのガラ紡に再度スポットライトを当てました。オーガニックコットンの落ち綿を混ぜた綿を、ガラ紡で紡績した糸を緯糸に、 屑繭等、絹の製糸に使用できない部分を再度紡績した絹紡紬糸を経糸に使用して、ションヘル織機で山型の斜文組織柄に織ったオリジナル生地を開発。
羽織り型にすることで素材の風合いを存分に味わえるジャケットにしました。

JK-07 / MITTAN / OCガラ紡ジャケット